不動産担保ローンのリスクと不良債権化

例として広大な土地を持って駐車場経営をしている場合の不動産担保ローンを考えてみよう。

収入は駐車場収入だけである。

この収入で固定資産税等を支払い、残りで家計を営む地主が不動産担保ローンを申し込んできた場合を考えよう。

地主の子供が私立大学医学部等に入学し6年間のもろもろの費用約2億円を、この駐車場を担保に20年間の元利金等払いの不動産担保ローンで借りるような場合である。■参照…資産を活用する不動産担保ローン

貸し手にとっては駐車場はつぶしがきくし、いつでも更地として換金処分できるから優良担保である。

が、20年は長く人の心も移ろいやすく、社会も変わる。

人口が減少する少子高齢化社会では土地の値上がりは期待しづらい。

やはり地価はだらだらと下がり続けると考えるべきだろう。

いや、経済環境の急変で急激な値下がりもあるかも知れない。

このような経験をわが国はすでに二回している。

1990年のバブル崩壊後と2008年のリーマンショック後である。

多くの不動産貸付が担保割れとなったのは記憶に新しい。

問題はその後不動産の価格が回復しないことである。

一度価格が下がった不動産は容易には値戻ししない。

これが少子高齢化社会の宿命である。

かくして不動産担保ローンはことごとく不良債権化し貸し手が倒産することとなる。